コラム

通訳と翻訳の違いは?

じつは、「翻訳」と「通訳」は、混同されることが少なくありません。

簡単に言うと、話された言葉を聞いて口頭で別の言語に言い換えるのが通訳、書かれた言葉を読んで別の言語に書き換えるのが翻訳です。

通訳のサービスには、同時通訳と逐次通訳があります。いずれの場合も、リアルタイムで他の言語に言い換えて伝えます。同時通訳は、専用の機械を使い、話すそばから追っかけて別の言語に言い換えます。一人では15分くらいしか持たないというほど集中力が必要です。逐次通訳は、話者が「きりの良いところ」で話をいったん止めて通訳者がそこまで話された内容についてほかの言語に言い換えます。いずれにしろ通訳者に要求されることは、蓄積された訓練と経験。そして記憶力と反射神経です。

一方、翻訳の場合は、確実に良質な翻訳をお届けするために、通常、用語集やスタイル ガイド等資料を参照しながら翻訳していきます。そうして作成された翻訳文は、別の翻訳者によるチェック作業や編集および校正作業を経て仕上げられます。翻訳者は、さまざまな形式の「書かれた」言語を他の言語に書き換えます。

通訳は、リアルタイムで他の言語への言い換えが要求されるため、完璧な訳を伝えることは非常に難しいです。そのため情報の一部を省略することがあります。一方、翻訳作業は時間をかけて行われ、チェックや編集、校正などの工程もあるため、正確さを確保しやすいのです。

 

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